自社メルマガの分析と対策

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メルマガ_アナリティクス

今回は自社ECサイトのメルマガの効果測定方法と改善事例についての記事を書かせていただきます。結構この点に関して広告代理店の方とかはノータッチのケースが多いのですが非常にメリットのある施策のひとつです。また、メールは死んだと揶揄されますがとんでもないです。ある意味広告費の掛からないプッシュ型の施策としておすすめしたいです。

最近度のECサイトに行っても買う買わないは別としてメールアドレスの入力を促しているケースが非常に多いと思います。これは、注文時の際の確認用の連絡先というのはもちろん大きなメリットの一つですが、もうひとつ大きなメリットとして、登録をしてもらえれば自社サイトからおすすめの情報を伝えることが出来るという訳です。

もちろん自社サイトからしてみれば売上を上げるための方法のひとつではありますが、ECサイトからプッシュ出来るというのが非常に大きい利点です。しかも広告費も掛からない。最高ですね。

メルマガで伝える基本

メルマガを出す際の目的としては当然売上を上げることではあるのですが、ゴリゴリ営業をされると誰でも嫌なようにもちろん「安いから買え!」ということはよろしくないですよね。メルマガで考えるべきことはこんなことかな~と思います。

  • お得な情報(セール情報、キャンペーン情報)
  • 購入してくれた人に対してのアフターフォロー
  • 自社サービスのブランディング
  • 新商品の認知促進

がメルマガを作る上で考えるべきことかと思います。

ただ、本来上記は目的では無く手段であることは常に考えて作成すべきです。本来の目的はこれです。

  • コンバージョンを増やす
  • 購入を迷っている人に対してひと押しをする
  • 既に買っている人に対して別商品を買わせる、もしくはリピートさせる
  • リピートしているユーザーに対して継続させる

メルマガを分析する

メルマガの分析にもアナリティクスは流用することができます。

ただ、メルマガにURLを貼り付けるだけだと流入先が不明として表示されてしまうので、アナリティクスに対して「これはメルマガだよ」と教えてあげる必要があります。

そこで使えるのがアナリティクスのURL生成ツールです。

URL生成ツール:https://support.google.com/analytics/answer/1033867?hl=ja

ここで設定したURLをメルマガに設定することでメルマガからの流入数(クリック数)、コンバージョン率、コンバージョン数が分かるようになります。

メルマガに関するサイトや本を見ていると開封率という言葉が出てくるかと思います。開封率というのはメールがユーザーに届いてから開かれたかどうかの確率となっており、当然ですが開かなければクリックは出来ないので、クリックの手前の数値として挙げられます。ただ、この開封率というのはよくあるテキストタイプのメルマガでは開封率を知ることは現状出来ません。

開封率はHTMLタイプのメルマガであれば、画像ファイルの取得によって擬似的に開封率を図ることが出来るのです。ただ、HTMLタイプのメルマガはもはやページになるのでABテストをする上で、自社に制作部隊など体制が出来ていないとキツイです。

続いて各箇所について分析と改善策をまとめます

メルマガ配信→開封

メルマガで売上を伸ばすためには開封率(配信数÷クリック数)を上げなければなりませんよね。そうすると開封率を上げるポイントとしては【興味のある件名】かどうかがポイントになります。

色々な訴求があるので、実際にABテストをしてみることをおすすめします。

  • 流行り型:今話題の〇〇を入荷しました!
  • ブランド押し型:あの〇〇も使っている商品〇〇~
  • 価格訴求型:残り3日!あなただけに500円クーポンプレゼント
  • 問題解決型:服を選ぶ時間を節約!プロが選ぶ全身コーディネート
  • 刈り取り型:在庫残り〇〇切りました!売り切れ前にはやく!

また、ECサイトによってはPCよりもSPの流入の方が多い方も多いと思います。そこで大切なことが件名の長さです。結構スマホだと件名が切れてしまうので、出来る限り簡潔に書くか、最初にポイントを持ってくることです。

私の調べだと全角15文字以内が表示できるMAXかな、という感じです。

よくある例なのですが

「【〇〇〇〇通信!】~~~~~~」 となってしまうと既に最初の【〇〇〇〇通信!】で結構文字数を食ってしまってます。どうしても付けたいなら文章の最後に。「~~~~~~【〇〇〇〇通信!】」としたほうがよいです。

開封→クリック

開封の次に来るのはクリックです。クリックもせずにコンバージョンをするというスペシャルな方法は僕が知る限りないです。

それではクリック率(開封数(テキストなら配信数)÷クリック数)を上げるにはどうしたらいいでしょうか。

 

単純にクリックしやすくするというのは、基本です!そのためこんな対応もありです。

【テキストメール】
↓↓↓お申し込みは今すぐ↓↓↓

http://~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

また、最近多いのですがHTMLメールの場合、画像が張り付いていてどこがリンク先なのかよくわかんない例があります。

その際、何故かリンク先と分かるような記号が下記です。

【HTMLメール】

http://~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~link

一気にリンク先っぽくなりましたね。

また、クリック数を上げるためにやはり基本は内容がユーザーの求めているものと合致しているかどうかです。エリアで切ってみたり、年齢で切ってみたり、原稿をテストしたりして色々なCTRの高いメルマガのテストが必要です。

ただ、イベントというのは非常に便利で、クリック率も向上します。ぜひ参考にしてみてください。

  • 誕生日メール
  • カムバックメール:過去購入した人に対してクーポンなどを付けることもあります
  • ステップメール:購入者に3日、7日と使用状況に合わせて送る

クリック→コンバージョン

こちらに関しては、コンバージョン率を高める施策になりますね。

内容がかなり多くなるのでまた、別途記事を書きたいと思います。

メルマガの平均開封率と平均クリック率

メルマガの改善をすると言っても、平均的な開封率とクリック率を調査したデータがあるので共有させていただきます。

アメリカの事例になりますが、mailermailer(https://www.mailermailer.com/index.rwp)というサイトで分析したレポートがあります。なんとサンプル数は14億サンプルらしいので、非常に有効なデータです。

こちらがメルマガの開封率の平均です。これを見ると最低でも10%はクリアしたいところですね。

年々クリック率が下がっているのが分かります。おそらくテック系の人たちはこの辺のデータから「もう、メルマガは死んだ」とか言っていると思うのですが、言うても1.5%もあるわけです。リスティングや他のネットワークでも平均して1.5%のCTRが出ているなら超高いレベルの数値です。目標は高くですが、まずは1.5%を目指してみるのがいいのではないでしょうか。

クリック率の高い配信時間帯はこちらです!

意外と深夜にかけてのクリック率が高いのが分かります。ただ、日本の場合、あまり深夜にやるとクレームになりかねないのでご注意ください。

曜日毎のメルマガの平均クリック率もこちらです。

やはり休みに入った土曜日はクリック率がめちゃ下がってますね。日曜日のクリック率が高いのは個人的には以外でした!

 

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