従来のウェブマーケティング業務はなくなる

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恐らくこの記事を見られている方は、ウェブ担当者かと思います。

Google Analytics、Adobe Analytics問わず、毎日ウェブ上の数字をレポートしているような方もおられると思います。

そのような方の一部は、今のままでは、先の数年で、仕事が無くなるという考えがここ数年言われてきています。

そもそもウェブマーケティングという業務は?

ウェブマーケティングという業務の一部にはこんなことがあります。

例えばGoogle Analyticsだったら、特定のセグメントの集計を出力して、エクセルにまとめて報告する。というようなものです。

広告代理店にリスティングの運用を任せている場合は、広告代理店の中の人の業務ですね。

 

求められる内容によっては、「きめ細かく分析する」という目的のもと、1日の業務の殆どがデータの集計と加工に終わるところもあるかと思います。でも、今の時代、全然その作業は「きめ細かく分析する」です。

また、本来集計して改善策を考えてトライアンドエラーを繰り返すための目的としてレポートが作れていますが、99%の人はレポートを作成して終了、もしくはレポートを受け取って満足しているひとがほとんどです。

加えて、先端的なウェブマーケ施策を導入している企業に対しては、このような人力による『細かい』分析は、100%太刀打ちできません。

データ量が多すぎるのです。

例えると、旧日本軍が、米軍の上陸に、竹やりで対抗しようとしていたくらい、滑稽な話で、『きめ細かい分析』は、効果のない精神論のようなものです。

今から、なぜこのような従来のウェブ集計業務は時代遅れなのかを、解説していきます。

 

なぜ、従来のウェブマーケティングの業務は、時代遅れなのか?

分析業務の側面から話を起こしていきます。

先端的なウェブマーケティング施策を導入している企業は、そもそも人力でのデータ分析は、あまり行いません。(あっても、スポット的なもの。)定例的な分析は、ほぼ自動化がなされており、数分の処理でレポートができあがるようになっています。どのようにそれを実現するのか?

初級 ~エクセルVABの活用~

初めに、ほとんどの企業はエクセルVBAの活用を思いつくかと思います。昔からあるものですが、今でのその効果は強力で、簡単な記述でも、業務効率をかなり上げることができます。ただ、これはエクセルで完結する世界なので、拡張がなく、限界があります。次の中級から、分析を実行に移す要素が加わってきて、従来の業務内容と今からの業務内容の明確な違いが出てくるところです。

参考サイト:WEBデータの取得方法

中級 ~APIの活用~

例えば、Google Analyticsでしたら、Google Apps Scriptという、Javascriptベースの言語を用いることで、文字通り、集計業務を完全に自動化できます。更に、Google Apps ScriptはGoogleのサービスの殆どを操作することができます。例えば、Google Analyticsで元となるデータを取得、AdWords上のデータも補足として追加、流入の多い地域をGoogle Mapを使いヴィジュアル化し、関係のあるデータを関係する人に分けて、gmailでレポート配信する、というようなことも可能です。

(Google Apps Scriptでしかできないことの1例として、マニアックな話をすると、通常Google Analyticsでは、セカンダリディメンションまでしか設定できないので、例えば、メールで流入して〔プライマリディメンション〕かつ、東京都の人〔セカンダリディメンション〕の訪問数までしか集計できなかったのですが、Google Apps Scriptでは、直にGoogle Analyticsのデータを抽出できるので、7ディメンションまで持ってくることができます。詳細は、以下をご確認下さい。)

https://developers.google.com/analytics/devguides/reporting/core/v3/reference#dimensions

もう少し進めば、AdWordsで運用成績に合わせて、自動的に入札単価を調整したり、ということもできます。

ここまで来ると、すでに人力ではかなわない領域になります。

参考サイト:初心者でも分かる!なGoogle Analytics APIの使い方

上級 ~データサイエンス~

日本だと楽天やリクルートなどの大企業が実践されていると思われる領域ですが、ほぼ全ての施策を、数式に表し、24時間365日自動でPDCAを回すように設計できます。そのようなことを実現する職業が、最近トレンドのワードになっている、データサイエンティストです。

例えば、メールマガジンのネタは何がいいか?ということを決めるときに、従来のやり方とこの先端のやり方では、以下のような違いがあります。

従来のやり方

PDCA

 

一つ一つの段階に、人の手が入りますので、おそらく上記のみを実行するにも、早くて1か月間はかかるでしょう。

先端のやり方

PDCA2

 

数式さえできれば、あとは完全に自動で施策が動き、プログラムが自動で最適化してくれます。人の仕事は、例えると、『管制官』のようなもので要所要所の数字を監視するようなものです。

今回は、ウェブの新旧のウェブマーケに対する取り組みを、大まかな比較で紹介しました。

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