
[ワンピース]という言葉を聞いて、何をイメージしますか?
今回はリスティング広告上においての激しい戦いについて紹介したいと思います。
[ワンピース]
99%の方は、漫画の『ワンピース』か、洋服の『ワンピース』をイメージするかと思います。
どちらも正しい[ワンピース]ですよね。
でも実際に検索するときには、どちらかを頭に入れて検索をしますが、あくまでリスティング広告は検索キーワードに紐付けての広告配信となるので<ワンピース>をいうキーワードで検索をした場合、両方の[ワンピース]が表示されます。
どちらも上位に表示させようと見えない攻防戦が繰り広げられているのです。
Google、Yahoo!などの検索からみると、この[ワンピース]という言葉は、麦わらの一味とアパレルECサイトとの、激戦区になっています。
アパレルECサイトの視点
洋服のワンピースは、通常のレディースアパレルメーカですと、売上の3割程を占める、メ イン商材になります。ワンピースの売上で経営が左右されるといっても、過言ではないほどです。
アパレルECサイトに取ってはワンピースのシェアをどれだけ増やすかが肝になってくるといえます。
なので、アパレルECサイトとしては、SEO対策やリスティング広告などで、この キーワードでの顧客獲得に注力することは、至極当然のことです。
麦わらの一味の視点
麦わらの一味、と言いますか、ワンピースの出版元である、集英社側からしますと、ワン ピースといえば、言わずもがな、漫画のワンピースを指します。
なので、集英社側からは、 『国民的人気漫画・アニメなのだから、検索結果でワンピースと検索して、麦わらの一味が 出ることは当然』と言えるでしょう。
一般ユーザの目線に移りますと、男性はワンピースと検索すれば、ほぼ漫画の方の方を連想 していると考えられますし、女性もファッションにあまり興味のない方は、漫画の方をイ メージしているではないでしょうか。
麦わらの一味とアパレルECサイトの戦いの現状
アパレルECサイトは金の力でなんとか対抗しているが、麦わらの一味は大暴れしている、 という状況にも見えますね。
画像は、現在の[ワンピース]のGoogleでの検索結果ですが、自然検索の方 の1ページ目は、全て麦わらの一味で支配されており、サジェスション(他のキーワード、関連キーワード)も、『ワンピース ネタバレ』、『ワンピース 名言』など、全て麦わらの一味関連のキーワードで埋め尽くされています。
対して、アパレルEC軍団は、自然検索では勝てないとばかりに、資金力でリスティング広告枠を占領しています。
因みに、キーワードアドバイスツールで調べてみると、この[ワンピース]というキーワードで、わずかでも 検索結果に表示させるには、最低1クリック70円は支払わなければならないので、現在1 位に掲載されているアパレルECのドゥクラッセは、数百円、下手すると1,000円位を1クリックに対して払っていると思われます。
ブランディング目的としてCPC設定を極端に高くして1位を死守するのはやり方の一つでもあります。※2位以下の設定CPC、品質ランクによって1位のCPCは左右されるので実際にいくら払っているかは不明です。
アパレルEC軍団からしたら、検索周り(SEO)に関して非常に歯痒い状態ですが、Googleがこのような表示をして いるということは、実際にユーザが検索しているニーズも、漫画のワンピースの方が圧倒的に検索ボリュームが大きいといえます。
漫画のワンピースは、作者の尾田栄一郎さんが、まだまだ数年続く というコメントをされているので、検索上で漫画のワンピースを探すニーズも、今後長い間衰えないでしょう。
アパレルEC企業は、数年スパンで、麦わらの一味と厳しい戦いをしな ければならない運命のようです。