
知り合いがやっている株式会社ポップインサイトという会社で、紹介してもらったリモートユーザーテストが目からウロコでした。
代表の方のスライドがあるので共有しておきます。
Analyticsやptengineなどの解析ツールで分析しているから必要ないという意見が出て来そうですが、ユーザーテストと解析ツールでは大きく下記の点が異なります。
それは解析ツールは【行動データ】/ユーザーテストは【心理データ】ということです。
マーケティングの父というフィリップ・コトラーという人は下記のような指摘をしています。
課題や改善アイデアを考えるためのデータとして、「ビヘイビア・データ(以下:行動データ)」と「アティテュード・データ(以下:心理データ)」の2つがあり、これらを両方とも掴むことが重要である。
人が物を購入する心理として、
はじめから商品を検索してランディングページにいって、商品をカートに入れて決済をして購入 といったようにキレイに遷移する人は稀で、基本的には他の人から情報を聞いたり、テレビや雑誌などで情報を得て、商品を比較してランディングページにいって、商品をカートに入れて決済をして購入するケースが多いのではないでしょうか。
【購入フロー(AISASってやつ)】
情報を知る(Attention)→興味を持つ(Interest)→検索してみる(Search)→買う(Action)→共有する(Share)
アクセス解析ツールだとSearch、Action(場合によってはShare)までしか分析出来ません。
他の人から情報を聞いたり、テレビや雑誌などで情報を得て、商品を比較してが分析出来ていないのが、現在の解析ツールの問題点です。
ユーザーテストは、「ユーザーのサイトの利用シーンの観察し、利用時の気持ちの傾聴を通じ、ユーザー心理やサイト・アプリの課題を得るための手法」です。
つまり、情報を知る(Attention)→興味を持つ(Interest)→検索してみる(Search)のための分析ツールということですね。
【実施にユーザーテストが必要になるケース】
- 新しい企画立案(競合の現状、コンセプトの妥当性をプロトタイプで)
- 現状分析(現行サイトの課題把握)
- デザイン・政策(プロトタイプの妥当性の把握)
- 運用改善(リリース後の未解決の課題把握)
簡単にお伝えすると既存の解析ツールでは、ユーザーの心理は測れていないですよ、ユーザー心理はユーザーテストをすることによってリアルな声を分析が出来るようになりますということです。
アクセス解析で「どこを直すか」、ユーザテストで「どう直すか」を把握する・・・深い(゜レ゜)
目次
どういうデータが取れるのか?
ポップインサイトのユーザーテストではユーザーに調査依頼を投げて動画を納品してもらいます。
今回紹介したい無料のものでは動画の納品までとなるようですが、それでもちゃんとした物を納品してくれるようです。
無料キャンペーン納品物イメージ
動画のイメージがこちらで文字起こしされた内容は無料には付いてきません。
下記は有料のものになるようですが、納品された動画を見てもらえれば、どこが課題でどこが問題点だったのかを知ることが出来ます。
まあ、無料なんでやってみて損はないです。
無料のキャンペーンはこちらから!
URL:https://usertesting.jp/express
こちらから飛んで頂いて実際に調査の依頼をしていただくだけになります。
面倒な会員登録も少なくて済むのでそこは良い点です。
無料キャンペーンに登録をしていただくと次は実際に調査の内容をしてもらいます。
・こちらからまずURLを入力します。
例えば田島大学を調査する場合はURLの入力欄に【http://dopingtajima.com/wp/】と入力します。
・デバイスを選びます。
・調査対象の方の性別を選択します。
調査内容の入力
ここの実際の調査内容の入力部分がユーザーテストのミソなのですが、システム的にやるというよりも人力的なので『「〇〇〇〇」を「〇〇〇〇」したことがある人』という様に入力をします。
例えば、
「ネットで健康食品」を「購入」したことがある人というオーソドックスな質問はもちろん競合調査というところで「サントリーのセサミン」を「購入」したことがある人や、「小学生の時に」を「恐怖体験」したことがある人みたいな感じで絞り込んで調査できるのも面白いところです。
ただ、絞れば絞るほど対象モニター数は狭くなるのでそこは広く募集しておいてあとで選別したほうがいいです。
募集に手を上げてくれたユーザーの選別
実際に調査依頼をしてちょっとするとこんな感じで色々なユーザーが手を上げてくれます。
僕の実施した調査では30分くらいで数名は手を上げてくれました。
あとはどのユーザーに対して実際に調査をしてもらうかを選んで依頼をします。
調査目的を選択する
実際にユーザーを選んで調査のお願いを選択するときに3つのパターンから選ぶことが出来ます。
・自社サイトの課題把握
・検索時の行動パターンの把握
・競合の比較
面白いのが競合の調査、比較もできることです。
アクセス解析ですとsimilar-webであればざっくりとした数値はみれますが、ある程度アクセスボリュームがないと数値が反映されません。
実際のアクセス数などの分析は出来ませんが、競合のサイトのいい点、悪い点を見つけ出してもらって自社に当て込むなどのことも可能です。
あとは動画の納品を待つのみ
あとは動画の納品を待つのみとなります。
無料キャンペーン納品物イメージ
無料版に関しては文字起こしがないので、実際にポップインサイトのユーザーさんが調査してくれた内容の動画を見てから、良い点、悪い点、改善点などを洗い出すのですが、面倒な方は5,000円を支払えばセットで納品をしてくれます。
あと欲を言えば、1名ですとデータとしては判断が難しいので一度やってしまうと複数人のデータが欲しくなっちゃうところですねw
とにかく無料なのでおすすめです!
個人のブログでもHPでもプロモーションをしているページでもなんでもOKです。